別れさせ屋業界、実話の胡散臭さ
■別れさせ屋フリーダム所属調査員 長谷川
第185回コラムと似たようなお話になってしまいますが、Googleで別れさせ屋と検索すると関連キーワードとして「実話」と表示されます。 これは別れさせ屋に関する実話を探している人が多いということの証左となりますが、その理由はいくつか考えられます。
例えばすぐに思い浮かぶところとして、一般的に色々とよく分からない別れさせ屋業界の実話を興味本位で調べている人。 さらに、別れさせ屋に依頼を検討しているものの不安が拭い切れないために業界の実態を知ろうとして依頼者などの実話を探している人。 そして、依頼先の別れさせ屋を決める判断材料として、特定の会社の評判(誰かが依頼した際にどうだったのかといった実話)を見つけようとしている人などが挙げられます。
しかし、そういった方々の中でも特に人を疑うことのない純粋な方には冷静にお考えいただきたいことがございます。 それは別れさせ屋業界の実話として掲載されているものは本当に「実話」なのかということです。
実話であることを裏付ける証拠があることは稀
まず最も重要なこととして、実話であることを裏付ける証拠があるのか確認しない限りは、内容を完全に信用しないことが大切です。
これは別れさせ屋業界に限ったことではございませんが、インターネット上に実話としてアップロードされる様々なコンテンツに事実である証拠があることは稀であり、「実話」と書かれているだけで実際にあった話なのかは分からないものが大半です。
そうしたコンテンツが多い背景として、アクセスを多く集めることが収益に直結する現代のインターネットマーケティング事情があります。 実話を基にしていると明言することで多くのユーザーに興味を持たせることが出来ますが、受け手側からはその「実話」の内容が実際の事実に基づいているのか、あるいは何者かの創作であるのかを見極めることは非常に難しくなっています。 そのため、インターネット上で情報を受け取る際には、例え実話と書かれていたとしても常に疑念の目を持って信頼性の高い情報源なのか冷静に判断することが重要です。
令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となりましたが、今でも真偽不明の「実話」を利用する形でステルスマーケティングをしている悪質な会社は様々な業界に存在すると考えられます。 残念ながら別れさせ屋業界にも存在しているのではないでしょうか。
実話掲載のリスクが大きい別れさせ屋の依頼者
別れさせ屋業界の話は、内容によっては依頼した会社や対象者がそれを見た場合に依頼者が特定できてしまうこともあり得るものですので、事実をそのまま実話としてインターネット上に掲載することはかなりのリスクがございます。
ある程度改変したり、一部を伏せたりしないと、依頼が成功していた場合には対象者に発覚してトラブルになることも考えられますし、場合によってはせっかく成功した依頼が元の木阿弥になってしまうことも考えられます。 逆に依頼が失敗して依頼先の別れさせ屋を批判していたのであれば、それはそれで会社側に特定されたくはないでしょう。
成功していた場合でも失敗していた場合でもそれぞれにリスクがございますので、インターネット上にそれほど多くの別れさせ屋に関する実話は掲載されないと言えます。 高額の料金を別れさせ屋に支払って希望を叶えたのに、対象者にバレて成功が水の泡になるようなリスクをわざわざ冒してまで実話を掲載するメリットが依頼者にあるとは考えにくいのです。
特に怪しいのは別れさせ屋の会社でもない第三者のサイト
何処かの別れさせ屋の会社公式ウェブサイトに掲載されている実話や成功事例であれば、事実であることを裏付ける証拠がないとは言え、料金の値引きなど何らかのメリットと引き換えに掲載を許可したことも考えられます。 しかし、会社でもない第三者のサイトに掲載されている「実話」はかなり怪しいと言わざるを得ません。
先ほどの項目でご説明したように依頼者のリスクとメリットが釣り合いませんし、どれほどの時間と労力を使って何処からそれほどの「実話」を集めてきているのか疑問です。 依頼者だけでなく、そういったウェブサイト管理者にも収益など何らかのメリットがなければそこまでのことを行う理由が見当たりません。
良い口コミや話の数が多ければ多少は虚偽のものがあってもその中の実話も多いといった考え方もないことはなく、実際にそう書いているような第三者サイトもあるのですが、これはある理由から詭弁(間違った内容・意見を正しく見せかけたり、自分の意見に言いくるめようとしたりする話し方)とも言えますのでご注意ください。 その理由は、別れさせ屋業界も含めて、世の中には1記事○○円という形でクラウドワークスなどに記事のライティング依頼をしている会社が存在していることです。
そういった場所で発注されている記事の内容が別れさせ屋業界に関する虚偽の口コミや虚偽の実話であるとは限りませんが、多額のお金を使って様々な人物に記事のライティング依頼をすれば、いくつもの虚偽の口コミや実話という名前の創作記事、それをまとめたウェブサイトを複数作り出すことも不可能ではございません。 弊社別れさせ屋フリーダムはそのようなことは行っておりませんが、業界内にそのような会社が存在していないとは言い切れません。 別れさせ屋の利用を検討中の方は怪しいウェブサイトが掲載している「実話」などの情報にくれぐれもご注意ください。
別れさせ屋業界に限らず、特に広告として表示されている(広告費が発生している)ウェブサイトや、明らかに個人ではないと思われるボリューム(ページ数)を持つウェブサイトは発生していると思われる費用や労力を考えても怪しさ満点です。 運営者にその費用をかけるだけのメリットがあって存在している可能性が高いウェブサイトと言えます。
真偽不明の実話で依頼先を決めないように
ここまでご説明させていただいように「実話」と書かれていてもそれが実話である証拠はない場合が大半であり、信用に値する情報であるとは言えないことがほとんどです。
別れさせ屋への依頼をご検討されている方におかれましては、裏付ける証拠がない実話や成功事例を参考にして依頼先の会社を決めることなく、実際に様々な会社に相談をしてみてください。 各社によって提案内容や見積もり、対応は全て異なります。
これは別れさせ屋というサービスの難しいところなのですが、方法がいくつかあってもその全てで成功することもあり得ますし、その全てで失敗することもあり得ます。 つまり、別れさせ屋選びに分かりやすい正解はないということです。 別れさせ屋に依頼をする場合は「実話」と書かれているだけの文章に惑わされることなく、ご自身の抱える問題に対する各社の提案内容を多方面から精査し、その中で最も成功しそうと思える会社をお選びください。
今回のコラム著者情報
調査員 長谷川
別れさせ屋フリーダムに入社して11年目のベテラン調査員。高い調査技術を持っており、社長や仲間からの信頼は厚い。一方で家庭内の立場は危ういらしく、反抗期の娘には口が裂けても「父親の仕事が別れさせ屋の調査員だなんてとても言えない……」と悩んでいる模様。
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