別れさせ屋の工作員に必要なものとは
■別れさせ屋フリーダム所属工作員 河西
別れさせ屋の工作員という、世間的に特殊な仕事にとって必要なものとは一体何でしょうか。
ご依頼者様のご希望を叶える、ご依頼を成功させるということが別れさせ屋の最終目的であることから、「ご依頼を成功へと導くことに役立つもの」が、そのまま「別れさせ屋の工作員にとって必要なもの」と言えるでしょう。
コラム第55回は、別れさせ屋フリーダムに所属する現役工作員の河西が「別れさせ屋の工作員に必要なもの」について書かせていただきます。
なお、これはあくまでも私個人が考える「別れさせ屋の工作員に必要なもの」ですので、弊社別れさせ屋フリーダムの社長や人事担当、他の別れさせ屋に所属する工作員が考えるものとは違う可能性がございます。 私が考えるものだけ大きく異なるとは思いませんが、その点については予めご了承ください。
別れさせ屋の工作員は若い美男美女ばかりではない
まず、多くの方がお持ちである別れさせ屋の工作員のイメージであり、最も必要な要素と思われている「若くて美男美女」というものですが、これについてはその他の要素と比較した場合、そこまで重要なものではございません。
何故かと申しますと、常に異性の立場、浮気相手候補として工作員を接近させることが有効であるとは限らないからです。
年上の同性の意見に流されやすい人物もいますし、夫婦お互いが割り切った関係であり、お互いの浮気について気にも留めないので、異性を接近させる方法が全くといっていいほど効果がないケースもございます。 また、異性として接触する方法が有効であると考えられるようなケースであっても、別れさせ屋へのご依頼は20歳代から50歳代程度まで幅広くございますので、常に若ければ若いほどいいというものでもございません。 50代の人物に20代の工作員が接近することで、「こんな都合の良いことがあるか?」と違和感を抱かせてしまい、それが依頼の発覚に繋がってしまうこともあり得ます。
体型に関しても、スレンダーな女性・マッチョな男性が好きな人物もいれば、ぽっちゃり体型の女性・細身の男性が好きな人物もいます。
ですので、弊社フリーダムを含めて多くの別れさせ屋では、こういったことについてはバランスよく工作員として取り揃えておきたい項目であり、「若くて美男美女」が最優先事項というわけではないと言えます。
個人的に別れさせ屋の工作員に必要だと思うこと
それでは、別れさせ屋の工作員には何が必要なのでしょうか。
私個人が考えるものとはなりますが、それは「清潔であり、清潔感があること」「知識や経験が豊富であること」「空気を読み、それに合わせた会話ができること」「時にはバカを演じられること」「情には一切流されないこと」が必須となり、それに加えて、これもあると良いと考えることが「お酒に強いこと」「多くの服や靴とファッションセンスを持っていること」となります。
清潔であり、清潔感があること
まず、「清潔であり、清潔感があること」ですが、「清潔」と「清潔感」は同じように見えて同じものではございません。
実際には清潔であっても、服装や髪形などから清潔感がない人物もおりますし、逆に清潔感がある服装や髪形でも近くで見ると何らかの理由から不潔であるという人物もおります。 先ほど述べさせていただいたように、別れさせ屋の工作員は異性だけでなく同性にも工作対象として接触することがございますが、異性でも同性でも、「清潔」「清潔感」のない人物は第一印象からして良いものではございません。
個人的には、「別れさせ屋の工作員として」というよりも、これについては社会で生きていく上で基本的に必要なことであると思います。
知識や経験が豊富であること
次に、「知識や経験が豊富であること」です。
別れさせ屋の工作員は、同性、異性を問わずに対象となる人物に接触して人間関係を築くことが仕事です。 そのため、知識や経験が豊富であればあるほど、接触する人間の趣味などから会話を発展させていくことができます。
趣味や嗜好の合わない人間と仲良くなることは難しいと言えますが、趣味や嗜好の合う人間とは仲良くなりやすいですし、「それが好きなら次はここへ行こう」「こういうところがあるけど、一緒に行く人がいなくて。君、好きだったから一緒にどうかと思って」と、次のデートにも話が繋げやすいのです。
空気を読み、それに合わせた会話をして、時にはバカを演じられること
そして、「空気を読み、それに合わせた会話ができること」「時にはバカを演じられること」です。
知識や経験が豊富で対象者と合う趣味などがあったとしても、会話の中で空気が読めず、一方的に話してしまうようではダメなオタクのマシンガントークになってしまいます。 別れさせ屋の工作員は、対象者と会話のキャッチボールを上手く行い、「またこの人と楽しく話したい」と相手に思ってもらうことが必要です。
その中では、時にバカを演じることも必要になります。 先ほど述べたことですが、知識や経験を要求されるので単なるバカではダメなのです。
情には一切流されないこと
必須項目としての最後は、「情には一切流されないこと」です。 別れさせ屋の工作員なのですから、これは当然であり必須、そして最も重要なことです。
これは相手への同情だけでなく、自分の感情にも、です。 今では多くの別れさせ屋は肉体関係を用いませんが、それでも中には強引にボディタッチをしてくるような対象者もいます。 しかし、それで反射的にかなり嫌な顔を見せてしまっては、仕事がうまくいかなくなってしまうこともございます。
大げさな言い方にはなりますが、別れさせ屋の工作員は、心構えとしては「スパイ」と大差ない仕事です。 世間に「別れさせ屋の工作員なんて、クズの仕事」と言われようが、対象者の事情は自分には一切関係のないことと割り切る必要がありますし、自分の感情にも流されてはいけません。
もちろん、ストーカー行為や何らかの犯罪に繋がる依頼の手助けなどは行いませんが、「別れさせ屋は依頼があるから仕事をするだけ」です。 そこに変な感情は不要です。
ここまでが私個人の考える、別れさせ屋の工作員にとって「必要不可欠」なものです。 ここからは「それに加えてあると良い」というものになります。
お酒に強いこと
「お酒に強いこと」、これは別れさせ屋の工作員という仕事が、仕事の中でお酒を飲む可能性のある仕事だからです。
「酒は飲んでも飲まれるな」と言うように、対象者とお酒を飲んだ際に「酔ってしまって工作は一切できなかった」ですとか、最悪のケースである「酔っ払ってしまい、うっかり工作や依頼者について口を滑らせた」なんてことは、絶対にあってはなりません。
お酒が苦手な場合は、最悪のケースを回避するために、対象者にお酒を飲みに誘われても断らざるを得ないことも考えられます。 そうなりますと、案件を選ぶ必要が出てくるため、別れさせ屋の工作員としてはオールマイティさに欠けると言わざるを得ないでしょう。
多くの服や靴とファッションセンスを持っていること
もう一つ、「多くの服や靴とファッションセンスを持っていること」です。
これは、例えばですが、対象者が裕福な人物で銀座などのバーを利用しており、そこを接触場所にするとします。 しかし、そのときに「銀座のバーに入れるような服装を持っていない」では、別れさせ屋の工作員として困ってしまいます。 また、釣り好きな対象者に海や川で会うのに、「アウトドア用の服装がない」でも困ってしまいます。
もちろん、自身の年齢や体型に似合う服装という前提にはなりますが、できる限り多くの服装(アウトドア系、アメカジ、ヒップホップ系、モード系、お兄・お姉系、ガーリー系などなど)を持っており、ファッションセンスのある方が対象者の趣味や嗜好に服装を合わせることができます。
別れさせ屋の工作員に向いている人とは
このように、別れさせ屋の工作員は「若い美男美女なら向いている」というものでもございません。
あくまでも私個人の考え方とはなりますが、「知識や経験がなく、会話スキルもない美男美女」よりは、「知識や経験が豊富で人付き合いの上手な容姿普通の人物」の方が、別れさせ屋の工作員として様々な仕事ができると思います。
今回のコラム著者情報
工作員 河西
別れさせ屋フリーダムに入社して6年目の工作員。ホストと介護を経験してから別れさせ屋の工作員になった。ホストの経験を活かしたトーク力のレベルは高く、かなりのイケメンというほどではないが別れさせ屋の仕事においても成功率はかなり高い。
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