

日常会話で役に立つ会話の知識
■別れさせ屋フリーダム所属工作員 田中
別れさせ屋の工作員という仕事をしておりますと、初対面の人と会話をする機会が非常に多くなります。
しかし、別れさせ屋の工作員に限らず、家族、学校、職場、役所、買い物などなど、日々の生活の中で会話という行為はいつでもどこでも、誰にでも発生するものです。 インターネットが発達した現代社会においても、会話無しに生きていくことは不可能に近いと言えるでしょう。
しかし、それだけ日常生活の中に会話という行為が浸透しているにも関わらず、大人になっても「会話が苦手」という人がいます。 会話をしたくないというわけではないのに、「何を話せばいいのか分からない」「会話の中で自分がどんなタイミングで話せばいいのか分からない」といった方々です。
会話スキルは努力次第で上達するものではありますが、残念ながら相手の振った話題に乗れるだけの幅広い知識や自分が話すタイミングというものは一朝一夕で身に付くものではありません。 そのため、今回のコラムでは「すぐに覚えられて」「すぐに役立つ」会話の知識を書かせていただこうと思います。
NGとされる話題
まず、会話の中で振ってはいけない話題を把握しましょう。 初対面で悪印象を抱かれてしまうと覆すことが難しいため、初対面の場合は慎重に話題を選ぶ必要があります。
特に初対面においてNGとされる話題は、「容姿」「年齢」「住まい・住所」「子供のこと」「政治」「宗教」「チームスポーツ(野球やサッカーなど)」となります。
容姿や年齢の話は、褒めているつもりでも本人にとってはコンプレックスという可能性があります。 特に身長が高い・低い・太っている・痩せている・筋肉質といったことは本人が気にしている場合がありますし、年齢についても「その年齢には見えませんよ!」と褒めても「気にしているんだから最初から聞くなよ……」というケースがあります。
「住まい・住所」「子供のこと」はプライベートな話題ですので、初対面でなくても聞かれることに抵抗のある人もいます。 「住まい・住所」は教えることに不安を抱く人もいますし、「子供のこと」は夫婦や個人の考え方、不妊の問題などもありますから、ある程度の人間関係であっても、よほどの理由がない限りは触れないほうが安心です。
「政治」「宗教」は言うまでもないことですが、個人の考え方の深い部分の問題となりますので、これが「合わない」と思われたらリカバリーすることはまず不可能です。 NGとされる話題の中でも、この2つは絶対に話題することのないようにしましょう。
そして最後に「チームスポーツ(野球やサッカーなど)」です。 若い人にはよく分からないかもしれませんが、営業トークにおいて野球は宗教、政治と並んで「三大タブー」の1つとされていた時代があり、推しチームが阪神と巨人で割れようものなら絶対に契約が取れないという時代もありました。 政治や宗教ほどではありませんし、今では野球人気も下火ではありますが、チームスポーツの話題もお互いの好みがライバル関係のチームなどに割れてしまうと「この人とは合わないな……」と思わせかねませんので、可能であれば初対面の人とは避けた方が良い話題と言えるでしょう。
趣味の話題は盛り上がる……が、熱量の差に注意
盛り上がったり、関係を親しくするきっかけになる話題と言えば共通の趣味の話です。
しかし、例え同じ趣味を持つ仲間であったとしても、その趣味にかけている熱量や時間は人それぞれ差異があり、良い意味でかなりのオタクという人もいれば、少しかじった程度という人もいます。
この趣味に賭ける熱量の差を見誤って話をしてしまうと、同じ趣味を持った相手との会話であっても、途中で相手は話の内容に付いて来ることができなくなってしまいます。 趣味の話をしているときはついつい盛り上がってしまいますが、その中でも相手の反応やその趣味に関する知識レベルを冷静に判断する必要があります。
お互いに盛り上がっていると思ったら、いつの間にか自分だけで相手は冷めていた……という事態にならぬようご注意ください。
コンプレックス指標
「すぐに覚えられて」「すぐに役立つ」会話の知識、最後はコンプレックス指標です。 この「コンプレックス指標」という言葉をご存知の方はいらっしゃいますでしょうか。
コンプレックス指標とは、心理学者であるユングが行った言語連想検査に基づくもので、ある質問をした場合に、相手が回答するまでに必要とした時間のことを言います。 この回答までの時間が長いほど、何らかの理由から相手が答えにくい質問だったということになるため、それは避けたい話題や触れたくない話題であると判断することができるのです。
他にも「質問を質問で返す」「言葉をオウム返しする」「質問とズレた返事をする」「聞こえない振りをする」「苦笑いをする」「茶化す」といった行為も、その話題は避けたいというサインとなります。 相手を不快にさせないうちに話題を変えたほうがいいでしょう。
会話スキルは努力と慣れで向上します
「すぐに覚えられて」「すぐに役立つ」という日常会話の知識を書かせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
NGとされる話題、盛り上がるが熱量の差に注意する必要がある趣味の話題、そしてコンプレックス指標、この3つは覚えておくだけですぐに実践できる会話の知識です。 少なくともこの3点を気を付けているだけでも、会話によって相手との関係が悪化するリスクはかなり下げることができます。
是非、今回書かせていただいた3つの知識を日常の会話の中でお役立てください。
今回のコラム著者情報
工作員 田中
別れさせ屋フリーダムに入社して6年目の工作員。釣った男の数は数知れず、社内の男性に悪魔と呼ばれ恐れられている。弊社別れさせ屋フリーダムにおいて、新人の男性社員には(冗談で)まず最初の注意点として名前が挙げられる人物。その注意のおかげなのか、今のところ社内トラブルはなし。
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