

子供の連れ戻し成功率、まさかの約3割
■別れさせ屋フリーダム所属調査員 岸
配偶者との離婚や別居によって起きる親権問題や、それに端を発する、片方の親による子供の連れ去りといったトラブルが存在しております。
子供の連れ去りについて裁判を起こすことで裁判所が司法判断を出してくれますが、それでも司法判断に従わない親もおり、その場合には子供を連れ戻すために「強制執行」というものが行われます。 この強制執行は正にその名のとおり強制的に子供を連れ戻すことを執行するわけですが、その強制執行についてこのような報道がありました。
<独自>子供の引き渡し、強制執行「成功」は3割 最高裁(朝日新聞デジタル)
強制執行の成功率が3割という衝撃
上記産経新聞の記事によりますと、昨年末(2020年末)までの過去5年間で合計477件行われた強制執行のうち、実際に子供の連れ戻しに成功したのは約3割に留まることが最高裁判所の調査で分かったようです。
2020年の4月に行われた法改正で同居中の親が不在でも強制執行可能とはなったようですが、それでも現場では困難も多く、法の実効性に疑問が残るとも書かれております。
ちなみに強制執行の細かい内訳は2020年で見ますと、強制執行へ発展した件数が計51件、子供の引き渡しが成功した「完了」は33.3%となる17件、子供の引き渡しが実現しなかった「不能」は41.1%、何らかの理由によって強制執行が中止となった「取下げ」が25.4%の13件となっており、過去5年間で見ても強制執行件数計477件のうち「完了」件数は154件、割合で見ますと2020年と同じ程度となる32.2%であったとされています。
強制執行中に任意で子供が引き渡されることもありますが、この場合は「取下げ」に含まれるため、実際に子供が引き渡されているケースとしてはもう少し割合が上がると思われますが、それでも「子供を取り戻すための合法的な最終手段」とも言える強制執行の成功率が3割程度しかないというのは、大きな衝撃であり大問題であると言えそうです。
そもそも何故子供の連れ去りが起きるのか
こういった子供の連れ去り問題は、日本が採用している単独親権制度とそれによって母親が親権を持つケースが多すぎることが原因として考えられます。
単独親権制度とはどちらかの親のみを親権者とする制度ですが、欧米諸国は基本的に離婚後も父母が共同で子供の監護・教育に関わる「共同親権制度」を採用しております。 2020年4月10日に公表された法務省の米国や英国など24カ国を対象とした「共同親権制度の導入状況調査」では22カ国が共同親権制度であり、日本と同じく単独親権制度のみの国はインドとトルコだけだったようです。
また、そういった背景から近年ではこの単独親権制度を巡って違憲ではないかという裁判も起きているなど、子供の連れ去り問題と単独親権制度、母親が親権を持つケースが多すぎることは年々社会問題化しているのです。 ちなみに少し古いデータになってしまいますが、平成25年度の司法統計によりますと、離婚が決定した夫婦において父親が親権を持ったケース1899件に対し、母親が親権を持ったケースは18740件と約10倍程度の違いになっており、とてつもない差があります。
これは「母性優先」「子供の養育環境の継続性」という理由からですが、不倫をした母親に親権を持っていかれるなど、父親としては到底納得できないケースがあることも連れ去りや引き渡し拒否が発生してしまう要因と言えるでしょう。
弊社別れさせ屋フリーダムの養育実績工作について
弊社別れさせ屋フリーダムは「養育実績工作」という、2021年3月時点では弊社オリジナルとなる「親権獲得に特化した特殊工作」をご提案しております。
しかし、この養育実績工作も、正直に申し上げれば子供が連れ去られてしまった後となっては打てる手がほとんどございません。 基本的には同居している状態で親権獲得のために養育実績を積み重ねる時間を作り出すという工作になっており、場合によっては連れ去り警戒のため配偶者の行動を調査するというサービスです。
なお、子供が連れ去られた先を知りたいので調査してほしいというご依頼であれば承ることは可能ではありますが、その後に再度の連れ去りを行うつもりでのご依頼となりますと、誘拐と判断されてしまったり、後に問題に繋がる可能性があるため弊社別れさせ屋フリーダムではご依頼をお請けすることはできません。
養育実績工作のご相談はお早めにお願いいたします
只今書かせていただきましたように、子供が配偶者に連れ去られてしまってからでは弊社別れさせ屋フリーダムの養育実績工作も行えない可能性が高くなっております。
「離婚を前提として子供の養育実績を作っておきたい」または「配偶者による子供の連れ去りの懸念がある」という方は、お早めに弊社別れさせ屋フリーダムにご相談ください。
今回のコラム著者情報
調査員 岸
別れさせ屋フリーダムに入社して9年目の調査員。非常に丁寧かつ模範的な調査報告書を書くことに定評があるため、現場仕事以外にも新人調査員の教育用資料の製作や指導も担当。その一方で、丁寧に教えようとするあまりに説明が長くなってしまうこともあるのが玉にきず。
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