別れさせ屋への依頼に罪悪感を感じる方へ
■別れさせ屋フリーダム所属調査員 近藤
別れさせ屋業界が何らかの話題になったり、ニュースなどで報道されたりする度に、「別れさせ屋を利用するなんて罪悪感はないのか?」「いくら好きだからって、夫婦やカップルを別れさせることを悪いと思わないのか?」といったご意見がSNSなどで散見されます。
しかし、別れさせ屋に相談や依頼をする際に躊躇なく相談や依頼をしてくる人の方がレアケースであり、「本来であれば、好きな人の幸せを願うべきなのに、別れさせたいと考えているなんて……」など、別れさせ屋の利用を考えている方が罪悪感を感じていることは少なくございません。 実際には、不安や葛藤に苛まれている方が大半なのです。
今回の別れさせ屋フリーダム所属調査員コラム第95回では、そういった「別れさせ屋への相談や依頼に対して、罪悪感を感じられている方」に向けて、私個人や別れさせ屋フリーダムの考えを書かせていただきたいと考えております。
何故、罪悪感を感じてしまうのか
何故、別れさせ屋の利用に対して罪悪感を感じてしまうのでしょうか。 それは、罪悪感を感じている方が真っ当な倫理感と道徳感をお持ちであるからです。
現在では、別れさせ屋業界の多くの会社は所在を置く都道府県の公安委員会に探偵業届出を提出し、営業許可を取得した上で堂々と営業しております。 しかし、やはり世間的なイメージは現在でも良いとは言えません。 多くの別れさせ屋が詐欺業者や悪質な業者であると思われていたり、反社会的組織と繋がっているというイメージを持たれてしまっております。
「別れさせ屋」という業種名だけが独り歩きをしていること、実際にはどういった作業をやっているのか分かりにくいことに加え、今でも詐欺業者や悪質な業者が存在し、非合法となる方法を用いて各種恋愛工作を行う業者もございます。 そういったことが、別れさせ屋への相談や依頼を考えているご相談者様やご依頼者様の罪悪感を強く煽る一つの要因になってしまっているのです。
「別れさせ屋に依頼すると罪になる」「別れさせ屋は違法」といったようなことを書いて、不安を煽るウェブサイトもございますが、探偵業届出を提出しており、法律を熟知した上で、法律の範囲内で行っている別れさせ屋であれば基本的にそのようなことはございません。 現在の司法判断では「肉体関係の有無」が別れさせ屋の違法性の有無となっておりますので、その点に注意をした上で恋愛工作を行ったり、探偵業届出を提出し、探偵業法の範囲内で張り込みや尾行といった事前調査を行う分には問題はないのです。
「肉体関係」有無がアウトとセーフを分けた? 「別れさせ屋」は公序良俗に反するか 司法が示した判断基準
非合法な方法は罪悪感を増すだけ
先ほど多くの別れさせ屋は法の範囲内で業務を行っており、合法であると書かせていただきました。 しかし、中には「非合法の方法も使用するので、他の別れさせ屋よりも成功率が高いですよ!」といった営業トークをしてくるような、「自称別れさせ屋」の怪しい会社や個人も存在しております。
ただ、非合法な方法と成功率が高いこととは全くの関係がございません。
例えば、先ほどの項目の最後に「別れさせ屋は肉体関係の有無が違法性の有無」と書かせていただきました。 そのため、多くの別れさせ屋は工作員に肉体関係を持たせないわけですが、今だに「弊社は工作員に肉体関係を持たせているので成功率が高いですよ!」と営業トークで言ってくるような会社もあるようです。
しかし、これもそうであるとは言い切れません。 「夫はATM、妻は家政婦」とお互いに割り切ってしまっている夫婦の場合には、不倫や他の異性との肉体関係について特に気にしないようなこともあるからです。 つまり、こういったケースを例として、「肉体関係を持たせれば、別れに繋がるわけではない」「肉体関係を使うからといって、常に成功率が高いとは言えない」と反論できるのです。
安易に「工作員と対象者の肉体関係」をアピールしてくるような別れさせ屋は、非合法な方法を使っている上に、技術面と知識面で二流の会社ということです。 依頼をしても、他社と比べて成功率が高いということはなく、もし依頼をしてしまうと、非合法な方法を使ったという罪悪感だけが残ります。 人それぞれではございますが、仮に依頼が成功したとして、その罪悪感を抱いたまま対象者と良い関係を築いていけるのか、お考えいただければ幸いです。
また、先の裁判では、別れさせ屋が肉体関係を使用することで公序良俗違反となる可能性が指摘されておりますが、「公序良俗に反する法律行為は無効」です。 契約も法律行為ですから、契約が無効となりますと、依頼の料金を受け取ることにも法的根拠がなくなります。 ただ働きをすることになる可能性があるのに、工作員と対象者の肉体関係をアピールする別れさせ屋が本当にそういった方法を使うのかといった疑念も残りますのでご注意ください。
別れさせ屋の利用を考えるほど愛情があるということ
最後に、別れさせ屋の利用に関して罪悪感を感じている方に最も伝えたいことを書かせていただきます。
それは、「別れさせ屋の利用を考えている人は、別れさせ屋の利用を考えるほど、その人に対する深い愛情がある」ということです。 別れさせ屋の依頼料金はおおよそ百万円前後ですが、その金額を他人のために使える人、使おうと考える人はそう多くはおりません。
「別れさせてでも交際したい」「離婚させてでも結婚したい」「子供とあまり良くない交際相手を別れさせたい」など、別れさせ屋には様々な相談や依頼がございますが、どのような相談と依頼であっても、根底にあるものはその人への愛情です。 復讐目的のご依頼については弊社フリーダムではお請けしておりませんが、それも復讐を考えてしまうほどの憎しみに反転する深い愛情が過去にあったということかもしれません。
その愛情は罪ではございません。 罪悪感を感じるべきなのは「お金のため」と割り切って別れさせ屋という仕事をしている私たちであって、ご相談者様やご依頼者様ではないのです。
それでも罪悪感を感じてしまうという方は、はっきりと申し上げますが、別れさせ屋の利用は控えられた方が良いでしょう。 対象者の傍でその罪悪感を抱いたまま良い関係を築いていくことは難しく、一時は良くても将来的に幸せにはなれない可能性が高いからです。
別れさせ屋への依頼には、「別れさせてでも、一緒に幸せになる覚悟」が必要です。
今回のコラム著者情報
調査員 近藤
別れさせ屋フリーダムに入社して3年目の調査員。ファッションが趣味で、仕事においても現場に合わせて様々な服装と雰囲気を自在に使い分ける。カメレオン俳優ならぬカメレオン調査員と言えるほどで、その知識から工作員に化粧やファッションのアドバイスをすることも。
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