

数字は嘘をつかないが嘘つきは数字を使う
■別れさせ屋フリーダム所属調査員 中島
今回のコラムタイトルである「数字は嘘をつかないが嘘つきは数字を使う」という言葉を、何処かで見たり聞いたりしたことがある方はいらっしゃいますでしょうか。
この「数字は嘘をつかないが嘘つきは数字を使う」とは、2019年6月にTBSの番組『ひるおび!』のフリップボードで紹介された政治評論家の伊藤惇夫氏の言葉なのですが、今回のコラム筆者はこの言葉が正にここ数年の別れさせ屋業界に当てはまっていると感じております。
別れさせ屋業界全ての会社がそうではないのですが、一部の会社が数字を悪用してご相談者様を誘導している状況が見受けられる現在、改めてコラムで注意喚起をさせていただきます。
数字で先入観を植え付けるランキングサイト
既に別の調査員が第121回でコラムにしているのですが、やはりここ数年目立つのは選定基準が明確でない別れさせ屋ランキングサイトです。 細かい問題点は過去のコラムを読んでいただきたく思いますが、これはランキングという数字で先入観を植え付けるためのものです。
別れさせ屋業界について何も知らない方が相談する会社を選ぼうとした際に、インターネットで検索してランキングサイトが見つかると、人によってはそのランキングの上位3社くらいをピックアップするのではないでしょうか。
しかし、過去のコラムでも書かれているとおり、別れさせ屋において最も重要なところは「依頼の成功率」です。 仮に成功率でランキングにするのであれば、同条件で全ての別れさせ屋に依頼をする必要がございますが、各社平均50万円の案件を1回依頼するとしても10社で500万円が必要になります。
500万円を使って各別れさせ屋を比較し、独自ドメインを取り、時間とお金を使ってページを増やし続けるようなランキングサイトを作る善意の第三者が果たして存在するのか、冷静に考えればおかしいと気付くはずです。 例えば大阪のランキングでも長年関西を拠点としている老舗の別れさせ屋がランキング入りしていないことにも違和感がありますし、結局どの都道府県ランキングを見ても上位の数社は固定になっていますから、そういうことなのでしょう。
冷静に考えてみると、別れさせ屋への依頼に必要なお金や、サイトのページ数から推定されるサイト運営に使っている時間といった数字でおかしさに気付くことができるのですが、ランキングという目立つ数字で何も知らない人を誘導しようとしているサイト……これは別れさせ屋業界に蔓延る「数字は嘘をつかないが嘘つきは数字を使う」の実例と言えます。
Googleマイビジネスの怪しい高評価口コミ
Googleで検索をすると会社やお店のデータが出てくることがございますが、あれはGoogleマイビジネスというサービスであり、誰でも自由に口コミなどを書いて評価することができるもので、第三者が利用したことのないお店や会社の評価を確認するために使えるものです。
しかし残念ながらこのサービスも悪用されており、別れさせ屋業界の会社だけに限らず、怪しい高評価口コミが散見されます。
この口コミ評価にはローカルガイドというシステムがあり、そのレベルが高いほどGoogleに信用されるのですが、怪しい高評価口コミを見てみると同じ写真を大量に投稿することでローカルガイドレベルを稼いでいるアカウントがあります。
「この別れさせ屋は高評価だな!」と星の数を見て簡単に判断をせず、その星を付けているアカウントが本当に信用出来そうなアカウントなのかまで確認することをお勧めいたします。
これもローカルガイドレベルを稼ぐために同じ画像を大量投稿したり、レビューが1件しかない捨てアカウントのようなものでレビューをしていたりするので「数字は嘘をつかない」部分があるのですが、パっと目立つ星の数で人の誘導を計る悪質な行為と言えますので、「嘘つきは数字を使う」の実例ではないでしょうか。
根拠に乏しい「No.1調査」
別れさせ工作を行っている何でも屋などで「お客様満足度No.1」「業界シェアNo.1」「人気度ランキングNo.1」といった画像を見たことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、こういった「No.1調査」については、あまりにもやらせが横行しているため業界団体が危機感を抱いています。 詳しくは下記報道をご覧ください。
「No.1広告」制限へ...プレスリリース大手PR TIMESが決断 「やらせ横行」で業界団体も危機感(JCASTニュース)
こうした調査について、これまでは「調査期間」の明記のみ定めていましたが、2022年の6月16日からは「調査機関」「調査対象」「有効回答数(サンプル数)」「調査方法」の記載も必須となりました。 そのため、前述した「追加される記載」を参考にすることで、どの程度その調査結果が信用できるのかという判断は以前よりも行いやすくなっています。
世間一般認識レベルの大手会社が存在しない別れさせ屋業界で、極短期間しかやっておらず、何処でやったのかも分からないようなインターネットアンケート調査結果を信用することができるのか、こちらについてもよくお考えいただきたいと思います。
裏付け資料のない成功率
広告で高い成功率を謳っている別れさせ屋であっても、結局第三者による裏付け資料がないのでその成功率が本当かどうかは全く分かりません。
政府レベルのデータであっても信用しきれない部分がある時代です。 別れさせ屋側から与えられる成功率の情報などは信用せず、具体的な提案があり、その方法で自分の依頼が成功できそうなのかということを最重要視しましょう。
新型コロナワクチン打っても“未接種扱い”にしていた…厚労省「理由は不明だが意図的なものではない」(CBCnews)
目立つ数字だけで別れさせ屋を判断しないようにしてください
ここまで別れさせ屋業界で見られる「数字は嘘をつかないが嘘つきは数字を使う」の実例をご紹介させていただきましたが、くれぐれも目立つ数字だけで別れさせ屋を判断しないようにしてください。
その数字が意図的なものであるなら、依頼前から騙しにきている悪質な別れさせ屋であり、成功するだろうという根拠にしたものが全て嘘である可能性もあるからです。
先ほど成功率についての項目でも書かせていただきましたが、結局のところ、「具体的な提案があるか」「その方法は実現できるのか」「その方法で成功できると思えるか」が重要です。 目立つ数字に騙されて別れさせ屋選びを失敗しないよう、ご注意ください。
今回のコラム著者情報
調査員 中島
別れさせ屋フリーダムに入社して2年目の調査員。ようやく仕事に慣れてきた印象。周囲の人間が「何で別れさせ屋の調査員になった?」と思うほどの高学歴であり、別れさせ屋フリーダムへの入社は親に猛反対されたらしい。社長も入社面接時に5回くらいは「本当にいいの?」と聞いたとか。
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