新型コロナで国際ロマンス詐欺が増加?
■別れさせ屋フリーダム所属調査員 山岡
新型コロナの新規感染者数も大分落ち着いてきた今日この頃なのですが、少し気になる報道がありましたので注意喚起をさせていただきます。
女、FX業者〝全員グル〟 背後に国際ロマンス詐欺集団 中高年男性ターゲットに被害増加はコロナ禍の副産物(夕刊フジ)
コロナ禍で「国際ロマンス詐欺」が増加したという報道です。 過去に弊社別れさせ屋フリーダム工作員の田中も国際ロマンス詐欺についてコラムを書いておりますので、宜しければそちらも合わせてお読みください。
別れさせ屋フリーダム調査員・工作員コラム第106回:国際ロマンス詐欺について
別れさせ屋フリーダム調査員・工作員コラム第171回では、コロナ禍で増加したとされる国際ロマンス詐欺と、これまでの国際ロマンス詐欺との違いなどを書かせていただきます。
国際ロマンス詐欺についてのおさらい
国際ロマンス詐欺の手口などについては上記でご紹介させていただいた別れさせ屋フリーダム調査員・工作員コラム第106回で一度書かれているのですが、まずは国際ロマンス詐欺の復習から始めておきましょう。
国際ロマンス詐欺はマッチングアプリなどを使って出会った相手に恋愛感情を抱かせ、何らかの理由を付けて金銭を送金させる特殊詐欺です。
ロマンスの部分については上記説明でご納得いただけたと思われますが、何故「国際」なのかと言いますと、詐欺師は英国人や米国人、ロシア人など外国人を自称するからです。 もしかするとですが、国際情勢的に送金させる理由をでっちあげやすく、詐欺に使いやすいので、最近はウクライナ人を自称することもあるかもしれません。
「外国人を自称する」というところが国際ロマンス詐欺のポイントの1つなのですが、実際にその国籍の人物が犯人であるということではございません。
国際ロマンス詐欺の犯人はインターネット上から拾った画像をマッチングアプリなどの登録に使用しており、モデルや美女の画像を無断利用していることが大半です。 実際に国際ロマンス詐欺を行っていた犯人の国籍としてはナイジェリア人が多かったと言われており、その点から「ナイジェリア詐欺」とも呼ばれております。 関連記事へのリンクをいくつか掲載いたしますので、宜しければご覧ください。
ロマンス詐欺に懲役2年 ナイジェリア人、静岡地裁浜松支部判決(あなたの静岡新聞)
ロマンス詐欺でナイジェリア国籍の男を再逮捕(とちぎテレビ)
実はアフリカ在住が多い「ロマンス詐欺」の詐欺師。英語圏国民を偽装(シニアガイド)
単独犯ではない国際ロマンス詐欺
今現在は振り込め詐欺(オレオレ詐欺)なども組織化しておりますが、同様に国際ロマンス詐欺も組織化しており、友人や弁護士など様々な人物が現れて言葉巧みに被害者を信じ込ませて詐欺を行います。 以前は詐欺と聞くと単独犯の詐欺師のイメージも強かったと思いますが、年々手口が巧妙になっているということです。
高齢男性や高齢女性を狙うという点も振り込め詐欺(オレオレ詐欺)と同様ですが、振り込め詐欺(オレオレ詐欺)ほど注意喚起がされていないので被害者が増加してしまっていると言えます。 恋愛感情を抱かせることから被害者が独身であることが多く、振り込め詐欺(オレオレ詐欺)のように家族が詐欺に気付くことが少ない点も問題です。 また、振り込め詐欺(オレオレ詐欺)ほど一般的認知度も高くありませんので、銀行員やコンビニの店員が詐欺に気付いて止めてくれるという可能性も低くなってしまっております。
基本的には恋愛感情を利用する形で自らの窮状を訴え、お金を振り込ませる手口が多くなっておりますのでご注意ください。 例えば家族が難病なので治療費を出してほしい、日本まであなたに会いに行くためのお金を貸してほしいなどです。
最近の国際ロマンス詐欺
最近の国際ロマンス詐欺は関係を築いて信用を獲得したらFX(外国為替証拠金取引)や仮想通貨への投資を勧めて取引業者(ダミー業者)を紹介するそうで、ダミー業者なので実際の市場とは全く関係のない架空の市場の動きで一時的に被害者を儲けさせ、その後に一気に損をさせたり、口座を凍結させてお金を騙し取るという手口のようです。 1つの事件については外国人名ではなかったようですが、完全に上記手口の詐欺被害報道がございましたので、下記にリンクを掲載いたします。
「イタリア人男性」から1900万円だまし取られる マッチングアプリで知り合う(京都新聞)
歯科医の男性が「出会い系」で知り合った女性からFX投資を持ちかけられ、1900万円だまし取られる(HBC北海道放送)
コロナ禍を機に帰国する外国人から銀行口座を買い取って詐欺に用いるケースが増加しているそうで、これが「新型コロナで国際ロマンス詐欺が増加?」というタイトルに繋がっております。 また、送金先のトバシ口座を国籍別で見ると、特に多いのがベトナム人名義の口座のようですので、今後「ナイジェリア詐欺」だけでなく「ベトナム詐欺」とも呼ばれることになるかもしれません。
国際ロマンス詐欺の解決は別れさせ屋でも難しい
日本貿易振興機構JETRO(ジェトロ)の国際的詐欺事件に関する注意喚起ページ最下部の「詐欺に遭われてしまったら」にも書かれているのですが、残念ながら国際的な詐欺被害に遭われてしまった場合、事後に取れる対策は殆どありません。
最も大きな問題として日本の行政権は海外では通用しませんし、現地警察も詐欺などに構っている余裕がないような凶悪犯罪が多発する地域もございます。
警察が頼りにならないなら弊社フリーダムのような別れさせ屋や探偵はどうなのかというお話ですが、残念ながら私たちにもほぼ打てる手はございません。 インターネットを介して行われる国際ロマンス詐欺のような国際的詐欺は、振り込め詐欺(オレオレ詐欺)のように受け子や出し子がいて自宅まで来るわけでもなく、大半は犯人が海外にいて一切会うことすらない詐欺だからです。
詐欺の関係者と直接会う機会があるのであれば、その人物を尾行して居場所を突き止めることもできますが、海外に脱出されてしまうと結局行政権の問題で居場所が分かったところで何もできないということもございます。 それに加えて詐欺を行っているような人物の警戒心は常識を遥かに上回るレベルにあることが大半で、尾行も非常に難しくなっております。
再度述べるような形になってしまいますが、国際的詐欺事件は警察も探偵も別れさせ屋も何もできないことが大半です。 ご自身で十分に注意していただき、絶対に詐欺被害に遭わないようにしてください。
今回のコラム著者情報
調査員 山岡
別れさせ屋フリーダムに入社して8年目の調査員。体力と技術をバランスよく兼ね備えており、社内の信頼も厚い。しかし割と運が悪く、事前情報からは分からなかったリスクが高めな現場や対象者に当たりがち。また、調査中に偶然自分の彼女の浮気現場を見かける悲惨な事件も発生。
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