ご相談とお見積りは何度でも完全無料。お気軽にお問い合わせください。
昨年のロマンス詐欺被害額177億円
■別れさせ屋フリーダム所属調査員 山岡
最終更新日
近年、デジタル化が進む中で私たちの生活は大きく変化いたしました。 SNSやマッチングアプリは人々が繋がるための新しい手段として広がり、以前では出会うことのなかった人と知り合う機会も増えたことでしょう。 しかし、残念ながら、これらの技術の普及は犯罪にも悪用されてしまっております。 特にSNSを使った「ロマンス詐欺」や「投資詐欺」はその典型例と言えるでしょう。
別れさせ屋フリーダム調査員・工作員コラムでも何度か注意喚起を行ってきたロマンス詐欺ですが、昨年、この恋愛感情を悪用した詐欺による被害額が177億円に上ったようです。 この衝撃的な数字は警察庁の調査で明らかになりましたが、SNSを使った「ロマンス詐欺」と「投資詐欺」の被害額を合計すると被害額は455億2千万円となり、オレオレ詐欺など特殊詐欺の被害額（約441億2千万円）を上回ってしまったとのこと。 詳しくは元の記事をご覧ください。
投資・ロマンス詐欺被害を初調査 昨年４５５億円、特殊詐欺上回る―警察庁が対策強化通達（時事ドットコムニュース）
ロマンス詐欺と投資詐欺の増加に関する報道を受けまして、今回の別れさせ屋フリーダム調査員・工作員コラムは「昨年のロマンス詐欺被害額177億円」というタイトルで、再度強く注意喚起をさせていただきます。 宜しければ、過去のロマンス詐欺に関するコラムも合わせてお読みください。
別れさせ屋フリーダム調査員・工作員コラム第106回：国際ロマンス詐欺について
別れさせ屋フリーダム調査員・工作員コラム第171回：新型コロナで国際ロマンス詐欺が増加？
改めて詳しく学ぶ、ロマンス詐欺と投資詐欺
改めてご説明いたしますが、ロマンス詐欺は被害者の恋愛感情を利用して金銭を騙し取る犯罪で、SNSやマッチングアプリなどを通じて行われます。 基本的に詐欺師は被害者に対して恋愛感情があることを装い、信頼を築いてから何らかの理由を付けて金銭を要求します。
別れさせ屋フリーダム調査員・工作員コラムの第171回でも書かせていただいたことですが、振り込め詐欺（オレオレ詐欺）と同様にロマンス詐欺も組織化されており、複数の人間が現れて巧妙な手口で被害者を騙すこともございます。
ロマンス詐欺と投資詐欺が何故一体になっているのかご説明いたしますと、被害者と信頼関係を築いて信用を得た後にFX（外国為替証拠金取引）や仮想通貨への投資を勧めて取引業者（ダミー業者）を紹介する手口もあり、恋愛感情を利用して窮状を訴えてお金を振り込ませるロマンス詐欺が「一緒に生活していくためのお金を増やそう」という名目の投資詐欺になっているようなケースもあるからです。 こちらも過去のコラムでご紹介いたしましたが、歯科医の男性が出会い系で知り合ったとする女性からFX投資を持ちかけられ、1900万円騙し取られる事件も発生しております。
「SNSを使ったロマンス詐欺と投資詐欺の被害額を合計すると被害額は455億2千万円」と冒頭で書かせていただきましたが、一件あたりの被害額が大きいこともロマンス詐欺と投資詐欺の特徴です。 今回の報道によると件数はオレオレ詐欺など特殊詐欺に及ばないものの、一件当たりの平均被害額が1000万円を超えているため、被害額で上回ったようです。 テレ朝ニュースの記事で、警察庁の露木康浩長官が「（SNSを使ったロマンス詐欺や投資詐欺で）毎日1億2000万円以上の金銭が騙し取られている」「憂慮すべき状況にある」と語ったと書かれております。 また、時事ドットコムニュースの記事では、投資詐欺被害者の最高額が約3.4億円、ロマンス詐欺被害者の最高額が約3.6億円と書かれておりました。
SNSで投資勧める詐欺被害急増 1年で455億円、特殊詐欺上回る（朝日新聞デジタル）
上記朝日新聞デジタルの記事内に書かれているSNS型投資詐欺の事案でも、徳島県の70代の男性がフェイスブックで知り合った女性に騙され、約2億4500万円の詐欺被害に遭ったと書かれております。
警察庁の調査によりますと、被害者の多くが40代～50代の女性と50代～60代の男性に集中しているとのことですので、これらの年代の方々は特に注意を払う必要があるでしょう。 この年代の人々はデジタル技術に対する理解が不十分な場合がある一方で、資産はそれなりに持っていることが多く、さらに未婚の場合は恋愛感情を抱かせやすい人物の可能性もあると、ロマンス詐欺と投資詐欺の詐欺師にとってはターゲットにしやすい条件が揃っています。
ロマンス詐欺どころか犯罪に巻き込まれるケースも
最近は詐欺だけでなく、恋愛感情を利用されて犯罪に巻き込まれる事案も発生しているようです。 くれぐれもご注意ください。
覚醒剤密輸、容疑者逮捕 国際ロマンス詐欺で女性を受け取り役に（毎日新聞）
覚醒剤計約5.7キロを国際郵便で密輸したとして、ナイジェリア国籍の容疑者が逮捕されたとの報道ですが、この容疑者は国際ロマンス詐欺で知り合った日本人女性に荷物（覚醒剤）の受け取りを依頼していた疑いがあるとのことです。
ロマンス詐欺は「ナイジェリア詐欺」の一つとして語られることもあり、ロマンス詐欺で他人の写真を使って英国人やロシア人などになりすましているのはこの事件のようにナイジェリア人が多かったとの話もございます。 詳しくは下記リンク先のページをご覧ください。
くれぐれもロマンス詐欺と投資詐欺にご注意ください
上記の事件でも分かるように、ロマンス詐欺と投資詐欺の詐欺師は日本人とは限りません。 詐欺師が海外に居ることも少なくないため、日本貿易振興機構JETRO（ジェトロ）の国際的詐欺事件に関する注意喚起ページにも書かれているように、国際的な詐欺被害に遭われてしまった場合、事後に取れる対策は殆どございません。 海外なので日本の行政権（日本の警察の権力）は通用しないのです。
稀に「ロマンス詐欺を解決します」と書いている別れさせ屋や探偵、何でも屋、弁護士事務所のサイトを見かけますが、インターネットを利用して被害者と直接会うこともなく、海外から組織的に詐欺を行う詐欺師にその辺の中小企業や個人に過ぎない別れさせ屋や探偵、何でも屋や便利屋、日本の弁護士が打てる効果的な手段や解決策はございません。 事実、東京弁護士会のサイトにはそういった弁護士に対する注意喚起のページもございます。
国際ロマンス詐欺案件を取り扱う弁護士業務広告の注意点
国際ロマンス詐欺案件を取り扱う弁護士業務広告の注意点2
最後の最後に一つ不謹慎なことを言えば、恋愛感情を抱かせて多額のお金を振り込ませる国際ロマンス詐欺のマニュアル的なものには別れさせ屋の調査員として興味があります……が、こちらのページをご覧の皆様はくれぐれもロマンス詐欺と投資詐欺にご注意ください。
今回のコラム著者・別れさせ屋フリーダム工作員の情報
別れさせ屋フリーダムに入社して8年目の調査員。体力と技術をバランスよく兼ね備えており、社内の信頼も厚い。しかし割と運が悪く、事前情報からは分からなかったリスクが高めな現場や対象者に当たりがち。また、調査中に偶然自分の彼女の浮気現場を見かける悲惨な事件も発生。
別れさせ屋フリーダムのトップぺ―ジはこちら
関連キーワード
- #調査
- #出会い・お付き合い
- #恋愛
- #注意
- #時事
- #事件
ご相談とお見積りは何度でも完全無料。お気軽にお問い合わせください。
